
万国建築群に現存する古い建物の多くは100年以上の歴史を有する歴史的建築物である。その中、現存する最古の建物は、1849年に建てられた「外灘源壹号」である。上海の都市開発史と都市建築史において特別な位置を占めるこの建物が、今回初めて展示スペースとして一般公開されている。


外灘源はある意味で、近代上海の都市発展を黙々と見守り続けてきた歴史的な場であり、上海開港の原点ともいえる。上海開港以前の外灘は、上海県外に位置する黄浦江沿いの「黄浦灘」に過ぎなかった。1844年から、外黄浦灘の北側に埠頭や、外資系商社が次々と設立されるとともに、外灘の近代史も切り開かれ、1849年に建てられた上海英国総領事館は、外灘に現存する最も古い建築物の一つとなった。

1845年4月、上海英国総領事館の初代領事であるバルフォア(George Balfour)氏は李家場の土地を84,000平方メートル購入し、領事館の建設を計画した。1849年7月2日、上海英国領事館は外灘の新庁舎(現在の中山東一路33号)に移転したが、1870年12月23日、不注意による火災で建物は全焼し、保管されていた文書や資料も焼失した。

1872年、英国領事館の新庁舎は、上海に招かれた建築家グロスマン氏とボイス氏によって建設され、上海では数少ないプロの建築家が設計・監理した初期の西洋建築となった。このイギリス領事館はヴィクトリア様式で建てられており、その特徴は、煉瓦造りの外壁、1階中央の5つアーチからなる柱廊、2階のインナーバルコニーなどに現れている。

業務の拡大に伴い、イギリス領事館のオフィスビルは上海英国総領事館に格上げされ、総領事、副領事室、土地部、南アジア部、パスポート部、高等法院、首席法官室、混合税室(固定資産税)、商務官部など、様々な機関が設けられた。さらに、同領事館は1994年2月15日に「上海市優秀歴史的建造物」に、1996年には外灘建築群とともに「国家重点文物保護単位」に指定された。

2008年に大規模な修復計画が実施され、「外灘33号プロジェクト」が浮上した。旧イギリス領事館と領事官邸は1号館と2号館に、北側の旧教会アパートは3号館に、旧新天安堂は4号館に、旧ボート俱楽部と公共緑地は5号館へと区画され、一味違った奥ゆかしいエリアが徐々に形成されるようになった。緑豊かな木々に囲まれたこの建築群は、100年以上の歴史を持つ外灘の物語を静かに伝えている。

現在、ART SHANGHAI欧州ナショナルコレクションシリーズ第1回展「夢のドレス:ファッションの誕生、変容、そして物語」が外灘源壹号で開催されている。
今回の展覧会は、外灘源壹号が修復後、展示スペースとして初めての一般公開である。来場者は芝生エリアでアフタヌーンティーを楽しんだり、美術展を鑑賞したりすることもできれば、建物の斜め向かいにある外白渡橋でゆったりと静かな時間を満喫することもできる。

夢のドレス:ファッションの誕生、変容、そして物語
展示期間:2024年2月29日まで
時間:10:00-18:00
住所:外灘源壹号(黄浦区中山東一路33号)(翻译:罗静;审稿:傅梦菊)
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